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執筆者の写真erina yamabe

肩内(Shoulder - in)

ラテラルワークの2つ目です。

ここでは日本語で”肩内”、と言われる動きの解説です。

肩内に始まるあらゆるラテラルワークは円運動から派生していると言えます。

蹄跡に接点を持つ円運動をイメージしてください。接点から円への入り口の姿勢を維持したまま進行方向を蹄跡上に乗せるのが肩内ですね。


この円の大きさの違いによって、蹄跡に対する馬体の角度が異なり、いわゆる2蹄跡(3本のライン)3蹄跡(4本のライン)が出来上がります。


ドレッサージテストでは真ん中の2蹄跡の角度が求められると思いますが、トレーニングの観点からはあらゆる角度で行うべきです。角度を変えることで馬が後肢の関節の使い方をより深く、あるいは浅くすることで筋力や柔軟性などを鍛えていくという趣旨です。


<定義>

ショルダーインでは、馬は前方、横向きに動き、体は首から尾までの内方姿勢を維持します。 ショルダーインは、3つまたは4つのトラックのサイドムーブメントです。


<歴史>

ショルダーインはニューカッスル公爵(1658年)によって発明され、当時はサークル上で行われていました。 偉大な馬術のマスター、フランソワ・ロビション・デ・ラ・グリーニエール(1733)が、この運動を(フランス語でL'Epaule en dedans)を直線状に乗せました。


<馬術の柱>

すべての運動の母

ショルダーインはすべてのライディングの問題を解決するはずだという事から、馬術のアスピリン(薬)とさえ言われます。


<ゴール>

ショルダーインの目標は、馬が内側の後肢で体重を支えて歩くように教えることです。


この運動の利点は、内側の後肢の柔軟性の増加と外側の肩をフリーにしてやる事にあります。その理由は外側の肩が内側の後肢によって支えられていることにあります。


外側の背中の筋肉を伸ばすことによって、外側の扶助を軟らかく受け入れる意志が高まります。


ショルダーインは、馬が自然に持つ体の歪みに対し体を左右均等にしなやかにするので、大きな価値があります。


<初期>

レッグイールディング同様、初めて馬にこの動きを教える際、地上から行うことが出来ます。はじめは2~3歩の動きが入れば良しとし、少しずつ歩数を増やしましょう。


<応用>

ショルダーインは、蹄跡に沿って直線上を移動することもできますが、サークル上ですることもできます

馬が外側の扶助に適切に反応し、内側の肩に落ちていないかどうかをテストするために、長い辺の途中で小さな円を運動に加えることができます。

馬場の各コーナーでショルダーインを行うことで、馬は「コーナーをカットする」ことができなくなります。

エクササイズは並足、速足、最終的には駈足で行うことができます。 特に駆け足での直進性をトレーニングする際ショルダーインは非常に価値のある運動です。

ショルダーインの準備としては、小さな円やコーナーを利用します。 これは、この運動のための適切な内方姿勢を得るのに役立ちます。

この運動は、円周上に馬をもっていくことによって、または肩を腰の前に置くことによって終了します。


内方後肢へのる重心の程度はいろいろ調整できます。

しかし、ショルダーインの真の目的は外の肩をフリーにしてやることです。馬が運動を理解すれば、後ろ足にかかった重心からの力をを正面へ解放し、ここで運動の真の本質を得ることが最善です。




最後に動画を一つ。

 


日本語設定してくださいね! 要約は上記と重なることが多いので今回は省きます。


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