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  • 執筆者の写真erina yamabe

レッグイールディング( Leg yielding)

3回にわたるベーシックトレーニングでお伝えした考え方をもとに、馬が直進運動である程度のバランスで動けるようになり、あらゆる移行運動(並足から速足とその逆、速足から駆け足とその逆などのベーシックな移行)が出来始めたころになれば、少しずつラテラルワークをスタートし始めることが出来ます。繰り返しになりますが、下地である基礎を省いてしまわない様に時期を判断してください。


レッグイールディングは、まず馬に使った脚からその反対方向へ動く事を教えます。

つまり右の脚で左方向、またその逆へ動かすという事ですね。言い方を変えれば、内側の脚で外方向へ動かすといったイメージです。

重要な事は、馬体はほぼ直線状に置き、曲げすぎるとダメだという事です!

その理由は、ベーシックトレーニングの中で解説したことと結びつきますが、馬のバランスを中央に保ったまま肢の運びを教えるためと言えるでしょう。馬体をより深く曲げた状態でバランスを保つには屈曲方向と進行方向が一致している必要があります。


良い動画がありますのでご覧ください。



以下、要約です。

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レッグイールディングはドレッサージの初期のテストに出てきますが、出てくるのはそれっきりで、非常に基礎的な動きです。前進と横への動きで、柔軟性を馬体を曲げずに求めます。

この動きは初期のトレーニングであり、3~4才の馬に行うことが出来、はじめは馬上からではなく地上から馬を手で押すことで教え始めることが出来ます。

こうすることで馬上で初めて脚を教える際の助けとなるでしょう。


レッグイールディングは一番初めに教えるラテラルワークであり、最もシンプルです。

馬体はほぼ真っ直ぐ、ほんの少しだけ進行方向と逆方向へ屈曲します。

馬は前進かつ横方向へ動き、並足、速足、駈足で行う事が出来ます。


よくある誤りは首を曲げすぎてしまう事で、馬が重心を肩から逃がしてしまう事です。

結果、ライン上に馬体はまっすぐに乗らず、正しいとは言えません。

レッグイールディングの目的は、必要な馬体の柔軟性を得、後肢の動きをより高度なラテラルワークの準備に結び付けることです。



(以下動画と照らし合わせてください。)


では、速足を始めましょう。軽速歩でセンターラインへ入り、マークAからH へレッグイールディングで進んでください。


<1回目>

(コーナー)綺麗な右回転です。→ Aからセンターへ。内方姿勢を少し維持しましょう。 → 横へ。 馬体、首をもう少しまっすぐキープしてください。


<2回目>

右姿勢でAからセンターへ。 → 左姿勢へ移行 → 1回目と逆方向へレッグイールディング。  大変良いです。見ての通り馬体はほぼ真っ直ぐで動きが均等、リズミカルです。


<3回目>

左手前から入りもう一度右方向へ。

内側の手綱でほんの少しだけ首を内へ。 外の手綱はスピードをコントロール。内の脚は馬の脚をクロスさせる動きを促し、外の脚はクロスし過ぎるのを止める役割です。


<4回目>

間違った例を見てみましょう。

首を深く曲げすぎ、肩から流れていってしまう最もよくある誤りです。



この馬はすでに動きを知っている馬ですが、まだ知らない馬を地上からどう教えるのかお見せしましょう。

 ライダーの有無はどちらでも構いません。まず、馬を安心させてください。

この様に手で少し押します。押しながら前進して回してやります。

大変シンプルですが、まだ知らない馬に脚を教える助けとなるでしょう。

  ↓

次に、馬をセンターラインへ持ってきてください。

私は馬の横に立ちます。手を脚の辺りに置きます。(映像)

初期の段階でこれは非常に効果的です。



均等な揃ったステップでスタートポイントから最終ポイントまできっちりとやりきることは、ジャッジの目に大変重要です。



より高度なラテラルワークはすべて馬体を進行方向へ屈曲させます。レッグイールディングのみ唯一その反対の姿勢をとります。大切なことは馬体を曲げ過ぎない事です。


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こんな事はもう知っていると言われてしまいそうですが、今一度確認してみてください。


繰り返しになりますが、正確な理解でより高度な動きをロジカルに結びつけることが出来ると思います!




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